ラヴ・レター・シルヴァーナー 2014 シック・アズ・シーヴス ラヴレターはワインメーカー、シドが愛するブドウ品種シルヴァーナーを使い、愛する人と共に飲んで貰いたいと願い作ったキュヴェです。
愛らしい名前と裏腹に実に奥ゆかしくクラシックで、これはまるでシド自身のキャラクターをそのまま反映しているようなワインと言えるでしょう。
ブドウはシドの本拠地(・・・とはいっても唯の自宅ですが)であるヤラヴァレーから遥か北東に位置するキングヴァレーから収穫します。
イタリアや旧東ドイツからの移民が集中して住むこのエリアには試験的に植えられたマイノリティなブドウ品種が沢山現存しており(しかもその殆どが樹齢50年以上の古木です)、誰も見向きもしなかったシルヴァーナーに何とか陽の目をみせてやりたいと思い醸造に至ったそうです。
糖度が11度に達した時点で速やかに収穫し(これはかなり低いです)除梗せずにゲヴュルツトラミネールの澱が残った古樽にプレスしてジュースを得ます。
野生酵母醗酵の後にゆっくりと澱引きをしながら濁りを下に落としてやるのですが、基本的に乳酸発酵は行いません。
ほんのり優しく、リンゴの蜜やシトラスの香りの奥には密やかに澱由来のバラのアロマが隠れています。
奥ゆかしいシドそっくりなワインです。
2009年に設立されたシック・アズ・シーヴス。
「隠れ家に暮らす盗賊のように分け隔てなく仲の良い様子」を意味するワイナリー名は究極の友情や愛情を表すスラングで、オーナー兼ワインメーカーであるシド ブラッドフォードの人となりを表す非常にチャーミングなセンスです。
2003年にファイファーワイナリーでビンテージに参加した若き日のシド。
ワインへの情熱は嫌が応にも高まり、2005年にはチャールズスタート大学で醸造学を学び始めました。
ヤラヴァレーに移り住みコールド ストリーム ヒルズ、ドメーヌ シャンドン、ロシュフォード、ジャイアント ステップス等でアシスタント ワインメーカー等を務めながら学位を取得、最終学位の優秀な成績によりスカラシップを勝ち取りました。
奨励金を得たシドが選んだ道は自らのハンドクラフトを作りだす事。
シック アズ シーヴスの挑戦が始まったのです。
僅か一畝だけのアルネイスを購入する事から歩み始めたシドは翌年からシャルドネ、ネッビオーロ、ソーヴィニヨン、シルヴァーナー、と少しずつ自分のエネルギーを注ぎこめる範囲で僅かな量のワインを作るようになりました。
かつては多様のテクニックを駆使して数々のワイナリーで采配を振るっていたシド。
現在彼がワインに対して示す姿勢はシンプルかつミニマルです。
愛すべきはその奥ゆかしい人柄。
ワインの味わいにそのまま表現されています! タイプ 白ワイン ボディ ミディアムボディ 原産国 オーストラリア 味目安 辛口:★
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原産地 内容量 750ml アルコール度数 15度未満 生産者 シック・アズ・シーヴス ぶどう品種 シルヴァーナー